二世帯住宅で後悔しないために!住み手に合わせた間取り3選
家づくり2022.08.22
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「二世帯で家づくりを考えているけど、暮らしやすい間取りって、どんな間取りだろう?」
二世帯で間取りを検討されている方は、
上記のように悩んだこともあるのではないでしょうか。
二世帯での間取りは、プロの設計士でも悩むことがあります。
単世帯に比べると、住まい手が多いため、さまざまな配慮がいるからです。
間違った間取りのつくり方をすると、
「せっかく、新築で建てたのに住みづらい・・・」なんてことも。
本記事では、二世帯住宅で後悔しないように、
住み手に合わせた間取り3選を紹介していきます。
記事を読み終わる頃には、
ご自身がどのタイプの間取りで建てたいのか判断できることでしょう。
生活空間を完全に分けられる完全分離二世帯
完全分離二世帯は、生活空間を完全に分離し、
別の空間に暮らせるようにつくられる間取りです。
例えば、上下階で空間を分け、下階が親世帯、上階が子世帯が生活するという、
メゾネットタイプのアパートのようなつくり方が該当します。
1つの建物で、左右で世帯を分けるケースもありますが、
完全分離の場合は、それぞれの世帯で水回りなど簡潔させることになります。
完全分離二世帯のメリット・デメリット
[メリット]
・生活する空間が完全に別なため、
世帯間でのプライバシーをきちんと確保できます。
・キッチンなど、設備を別に確保しているので、
世帯同士で生活リズムが違ってもストレスなく生活できます。
世帯で光熱費を明確に分けることもできるので、トラブルも起きづらいでしょう。
・賃貸住宅に転用しやすいです。
例えば、親世帯が高齢になり老人ホームに入居した場合、
親世帯が暮らしていた空間が余ってしまいます。
そのような場合、別の世帯に元々親世帯が住んでいた空間を
賃貸住宅として貸しだすという選択をとれます。
さらに、ご自身の子どもが結婚し、家庭ができたときに、
新たに二世帯住宅として使うという選択もあるでしょう。
[デメリット]
・費用が高額になりやすいです。
単世帯と比べるとキッチンや浴室、トイレなど、設備費が倍以上になることも。
さらに、すべての空間を別にするので、建坪が上がりやすく、費用がかかります。
・敷地に充分な広さを確保しなければいけません。
上述したように、建坪が上がりやすく、
それが入るだけの広い敷地がなければいけません。
・世帯間でのコミュニケーションが取りづらくなります。
生活空間が完全に分かれているので、
意識的にコミュニケーションしなければ、
顔を合わせ話す機会がなくなってしまいます。
完全分離二世帯に向いている人・向いていない人
お金をかけてもプライバシーはきちんと確保したいという方や
既に建築できる土地はあるという方が完全分離二世帯に向いているでしょう。
対して、家にそこまでお金はかけたくない、
土地がなく土地から探さないといけないという方には、おすすめできません。
常に家族を近くに感じられる完全共有二世帯
完全共有二世帯は、キッチンやトイレ、浴室など、
設備はすべて共有のものを用いる間取りです。
リビングやダイニングなど、家族で生活するような空間も共有します。
寝室などは、人数に合わせて居室を設けることが一般的です。
いわゆる同居型住居のようなイメージで考えると分かりづらいのではないでしょうか。
完全共有二世帯のメリット・デメリット
[メリット]
・費用を安く抑えることができます。
キッチンなど、設備をそれぞれの世帯で用意する必要がないからです。
完全分離二世帯に比べると坪数を抑えることができるので、
高額な費用をかけなくとも建築ができます。
・将来的に、単世帯が住む時でも、
間取りを変えずに住み続けることができます。
例えば、親世帯が将来的に老人ホームに入居したとしても
間取りが一般的な住宅とほぼ同じなので、住み続けられるのです。
・世帯間のコミュニケーションがとりやすいです。
リビングやキッチンやダイニングなど、
家族で集まるところは共同なので、世帯間で毎日顔を合わせ、
コミュニケーションをとれるのです。
[デメリット]
・プライバシーが確保しづらいです。
両世帯が常に顔を合わせることになり、世帯間で生活リズムが違うと、
ストレスを感じやすくなるでしょう。
・光熱費が分けづらいです。
キッチンなどの設備は共同なので、明確に光熱費を分けることができません。
事前に光熱費の分担方法を決めるなど、ルールをつくっておくと、
後々のトラブルを避けることができるでしょう。
・友人を自宅に招きづらくなります。
親世帯、子世帯ともに友人を招くときは、
お互いの生活に配慮しながら気を遣わないといけないので、
気軽に友人を招くことは困難になるでしょう。
完全共有二世帯に向いている人・向いていない人
世帯間で仲が良く、一緒に生活しても苦に感じない方は、
完全共有二世帯が向いているといえます。
さらに、極力家にかける費用は抑えたいという方にもおすすめです。
対して、プライバシーはきちんと確保したいという方や
同居する親子で仲があまり良くない方には、おすすめできません。
ある程度プライバシーを確保できる一部共有二世帯
一部共有二世帯は、玄関やキッチンなど、一部分を共有する間取りです。
何をどこまで共有するかは、世帯間のライフスタイルなどに合わせて決められるので、
バリエーションがかなりあります。
例えば、料理についてはお互いに強いこだわりがあるので、
キッチンは分けるというような間取りをつくることもできます。
最近では、生活する空間は完全に分離させ、一部シェア空間をつくる間取りも人気です。
一部共有二世帯のメリット・デメリット
[メリット]
・プライバシーを確保しながら、程よい距離感で生活ができます。
すべての設備や居室を共有するわけではないので、
お互いに遠慮せずに生活を送れるでしょう。
・完全分離二世帯と比べると建築費用を抑えることができます。
すべての設備を二世帯分、採用するわけではないので、
費用を安く抑えることができるのです。
・間取りのバリエーションが豊富です。
設備、居室ごとに共有するかしないかを選べるので、
間取りの自由度が格段に上がります。
それぞれの世帯のライフスタイルを踏まえ、
ムダがない間取りをつくることを意識しましょう。
[デメリット]
・世帯間での生活音が気になりやすいです。
一部は共有で使うことになるので、生活リズムが違うとストレスに感じます。
例えば、深夜にシャワーの音が気になるというような可能性があります。
・共有部の使い方でトラブルになる可能性があります。
事前に共有部の掃除分担や使い方などのルールを決めておかないと
トラブルに発展するケースがあります。
例えば、掃除頻度や整頓の感覚が全く違うという場合は、
トラブルになりやすいでしょう。
一部共有二世帯に向いている人・向いていない人
プライバシーは確保したいが、
世帯間でのコミュニケーションも積極的にとりたいという方におすすめです。
曖昧な部分はつくりたくない、
親子間で仲があまり良くないという方には、向いていないでしょう。
まとめ
以上、二世帯住宅を考える際、
考えるべき間取りのつくり方について、紹介いたしました。
二世帯住宅には、完全分離、完全同居、一部共有のつくり方があります。
世帯間でのライフスタイルの違いや親子間の仲の良さ、建築にかけられる費用など、
さまざまなことを考慮し、後悔しない間取りを選択しましょう。
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