憧れの「吹き抜けのある家」のメリット・デメリットは?
家づくり2022.05.22
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明るくて、開放的な雰囲気を演出できる吹き抜けの空間。
そんな「吹き抜けのある家」に憧れる方は多く、多くのご相談をいただきます。
しかし、掃除をはじめとする手入れの問題や、空間を広く設計するために光熱費が高くなってしまうなど、実用面で理解しておくべきポイントも多くあるでしょう。
住み始めてから「失敗した……」と思わないようにするためにも、メリットとデメリット双方の正しい知識を身につけておくことは、とても重要です。
そもそも、「吹き抜け」とはどんな空間のこと?
まず吹き抜けの定義についてですが、簡単に述べると「上下階がつながった空間」のことです。
1階の天井と2階の床がないので、建物の中に空間的な広がりが生まれます。
吹き抜けは、カフェやレストラン、ショッピングモールといった店舗・商業施設のほか、ホテルやマンションのエントランスなどでも取り入れられており、明るく、広がりのある空間を演出する際に用いられることが多いです。
ところで、一般住宅において吹き抜けはどこに設けられるのでしょうか。
一般住宅の吹き抜け
一般住宅で吹き抜けが設けられることが多いのは、以下の2つです。
- LDK
- 玄関ホール
これらの中でよく検討されるのは、LDK。
家族が集まり、憩いの時間を楽しむ家庭の中心とも言える場所だからこそ、広々とした空間を設けたいと考える人は少なくありません。
また、玄関ホールに採用することで、明るい玄関を演出できます。
玄関は家の顔で、家族が毎日行き来するところだけに、こちらも採用するメリットは大きいといえます。
開放感、明るさ、デザイン性など、魅力的なメリットは見逃せない
次に、吹き抜けのメリットをご説明します。
一番に思い浮かぶのが、広々とした開放的な空間を手に入れることができる点でしょう。
もちろん、これ以外の魅力もありますので、順に解説していきます。
吹き抜けのメリット
- 開放感と視覚的な広がりが感じられる
1階から上を見ると視線が2階の天井まで抜けるので、開放感と広さを感じます。
限られた空間の中で、面積以上の広さを演出してくれるのは、まさに吹き抜け最大のメリットと言えるのではないでしょうか。
- 自然光をたっぷり取り込める
吹き抜けを設ける時は、2階に窓を取り付けるのが一般的。
そこから入る光はそのまま1階まで届くので、お天気がいい日の昼間は、自然光により日の光をたくさん室内に入れ込み、明るい住まいを実現させます。
もし近隣住宅と距離が近い土地に家を建てることになった場合でも、吹き抜けなら1階に自然光を取り入れることができ、明るい空間が手に入ります。
- おしゃれな空間が完成する
先述しましたが、吹き抜けはカフェやレストランなど、おしゃれな空間を演出するために採用されることが多いです。
一般住宅でも吹き抜けがあるだけで、デザイン性が高く、おしゃれ感漂う空間が完成します。
- 家族間のコミュニケーションが取りやすくなる
上の階と下の階を隔てるものがなく、ゆるやかにつながっているので、それぞれの階にいる人が互いに声をかけやすくなります。
もしも2階に子ども部屋をつくった場合、1階でくつろぐ親は子どもの気配が感じられますし、2階で遊ぶ子どもも同様です。
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これまでお客様とお話させていただいたなかで、「開放感」「見た目のよさ」「明るさ」を魅力に感じられる方が多い印象にあります。
吹き抜けはとにかく天井が高く、そこにシーリングファンや吊り下げ式の照明を設置すると、おしゃれ感はさらにアップ。
また、そういった空間で過ごすことで心に豊かさも生まれるでしょう。
吹き抜けのメリットとデメリットは表裏一体
続いて、忘れてはならないデメリット。
実は、吹き抜けはメリットとデメリットが表裏一体なのです。
吹き抜けのデメリット
- 快適な室温にするのに時間がかかる
窓から自然光がたくさん入る分、夏は室温が高くなりやすいです。
もちろん、エアコンで対処しますが、大空間なので、快適温度になるまでエアコンは長時間フル稼働。また、暖かい空気は上に流れる性質がありますから、冬は1階で暖めた空気が上の階に流れてしまいます。
となると、やはりエアコンの出番は多くなるでしょう。
ただし、最近では高気密高断熱な性能にする住宅が増えており、吹き抜けのこのデメリットは薄まりつつあります。
- 2階の部屋数が少なくなる
本来、1階に天井があれば、2階に部屋を設けることができますが、それを取り払って開放空間を手に入れるので、その分2階の部屋数は少なくなります。
ただし、ひと部屋の大きさを小さくすれば、理想の部屋数を確保することも可能です。
- 掃除に難あり
メリットのところで窓は2階に取り付けるとお伝えしましたが、その高さゆえに掃除が大変。
窓同様、照明器具もしかりです。
また、シーリングファンを設置したら、その羽根についたホコリを取り払うのもひと苦労。
このように、清掃に手間取るので、専門業者に依頼するという方もいます。
なお、照明器具については、オートリフター(自動昇降)タイプを選べば、清掃が楽になりますが、コストに跳ね返ってきます。
まとめ
吹き抜けの特徴やメリット・デメリットなどお伝えしました。
吹き抜けにあこがれる方は多いでしょう。
実際に、さまざまなメリットがありますが、一方でデメリットもある点には注意しなければなりません。
いえとち相談窓口では過去に様々な住宅づくりのお手伝いをしてきました。
吹き抜けにしたいけども心配というお客様は、ぜひいえとち相談窓口にご相談ください。
ヒアリングから第三者目線でアドバイスさせていただきます。
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