マイホーム購入へ!頭金はいくら準備しておけばいい?
家づくりとお金2021.10.21
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念願のマイホーム購入に向けて、頭金の準備をしようと考えている方は、沢山いらっしゃると思います。
しかし一体どれくらい貯めたら家を購入したら良いのか、疑問を抱いていませんか?
貯金をするという事は、日々の努力。
目標金額は気になりますね!
そもそも頭金とは?
頭金とは、マイホームを買うときに最初に現金で支払う部分のことです。
気をつけたいのは、持っている貯金のことではなく、貯金の中からマイホームを買うときに出すお金だと言う点。
例えば、貯金が500万円あったとして、そのうちの300万円を使うなら頭金は300万円になりますし、逆に貯金が1000万円あっても、現金を使わないのであれば頭金は0円になります。
マイホームで頭金を出すメリット
ではその頭金、準備するとどんなメリットがあるのでしょうか。
メリット1:住宅ローンの返済総額が減る
頭金を出すことで、ローンの返済総額が減ります。
たとえば物件価格が2000万円、返済期間が30年、金利は2.0%の固定金利型とします。
(融資手数料、保証料などは除く)
物件価格の20%、400万円を頭金として用意した場合を考えてみましょう。
借入額は1,600万円、毎月の返済額は6万円、総返済額は2,129万円です。
続いて、頭金なしで、2000万円を全額ローンで借りた場合です。
借入額は2,000万円、毎月の返済額は7万円、総返済額は2,662万円です。
頭金があるかないかで、毎月の返済額も、総返済額も変わってくることがわかります。
特に、総返済額の差は533万円にもなります!
これは大きいですね!
メリット2:担保割れを防ぐ
次に担保割れを防ぐという事。
たとえば2,000万円の土地を購入し、建物を2,000万円で建てた場合でシミュレーションしてみましょう。
建物の価値は、新築プレミアと呼ばれ、新築から中古になると大きく価値が落ちるのに加え、年数が経つと価値が劣化していってしまうという問題があります。
10年後には資産価値は3,000万円くらいになっている可能性があるのです。
もし、4,000万円を全額ローンで借りていたとしたら、10年後の残債は3,270万円。(30年ローン、金利2.5%の場合)
住宅の資産価値をローンの残債が上回ってしまう、担保割れの状態が起きてしまいます…。
そうなると、万が一売却しなければならなくなったとすると、差額の270万円に加え売却費用の約100万円を用意しなければ、売ることもできません。
これが、購入時に4,000万円の2割にあたる400万円を頭金として入れたとすれば、担保割れすることはなく売却し、万が一のケースに備えることができるという事になります。
頭金は、住宅を購入してから起こりうる様々なケースに対応できるためのお守りでもあるのですね!
結局、頭金はいくら必要なの?
では、本日のテーマの答えともなりますが
「貯金のどのくらいを頭金に回すべきか」というお話です。
頭金は2割?
「頭金については、購入額の2割程度が目安」と言われています。
かつては、住宅金融金庫などの金融機関において、物件価格の8割までなら比較的簡単にローンを組むことができました。
裏を返せば、頭金2割を用意できなければ、家を買うことが難しかったわけです。
これは、バブルの頃は住宅ローン金利5%以上など非常に高い金利がつけられていたことが理由です。
たくさんお金を借りると、それだけ返済額が膨大になってしまっていたんですね。
もちろん、今でも借入額が大きくなれば返済額、総返済額が高くなってしまいますが、現在の住宅ローン金利は安いものだと1%を切るものもあります。
しかも、住宅ローン控除を活用すると、所得税と住民税から1%分の控除を受けることができ、実質ほぼ金利負担なしで融資を受けられることも。
この状況で、頭金も昔と同じ2割程度…と考えるのはちょっと早計かもしれません。
(もちろん、安心して返済していきたいと考えて頭金2割にされるのは全く問題ありません)
返済比率について
そしてもう一つの目安となるのが「返済比率」です。
返済比率とは、年収に対する住宅ローン返済額の割合です。
例えば年収500万円の人が月10万の住宅ローンを支払う場合、年間120万円の住宅ローンとなりますので、
その比率は120万円÷500万円=で0.24(24%)となります。
この返済比率。
借りる人のライフスタイルやお金に対する考え方によっても異なりますが、概ね20%~25%が適正と言われています。
適正比率を意識し、もし適正比率を超えるようであれば、その分は頭金を支払うのが賢明と言えます。
まとめ
マイホームの頭金についてお伝えしました。
ちなみに、住宅会社の広告などでは、よく「頭金ゼロ!」の謳い文句がありますが、頭金がいらないからと言って、諸費用がかからないわけではありません。
もちろん諸費用まで借りられるローンもありますが、基本的には現金で準備するのが一般的です。
この点からみても、貯蓄ゼロで住宅購入に踏み切るのは危険、といえますね。
また、2割や返済比率だけでは片付けられないそれぞれの家族の事情もあります。
家計を見直し、収支をクリアにすることで、ライフプランの見直しをしてから住宅購入することをお勧めします。
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